キャッシュレス大国・中国での現金事情
中国ではスマートフォン決済が生活に完全に浸透しており、大都市の屋台・コンビニ・タクシーはもちろん、地方の小さな商店や路上の物売りまでQRコード決済が標準です。現金を持ち歩かない中国人は珍しくなく、むしろ「現金しか使えない外国人」の方がお店側を困らせるケースがあるほどです。以前は外国人がモバイル決済を利用するのは非常にハードルが高かったのですが、2023年以降の規制緩和により、外国のクレジットカードを使ったアリペイ・WeChatペイの利用が可能になりました。
外国人がアリペイ(支付宝)を使う方法【2026年最新】
アリペイ(Alipay・支付宝)は現在、外国のクレジットカード(Visa・Mastercard・JCBなど)を直接登録して利用できます。手順は以下の通りです。まずApp StoreまたはGoogle Playから「Alipay」をダウンロードします。日本の電話番号で会員登録を行い、設定メニューから「Payment」→「Add Card」で海外クレジットカードを登録します。「International Version」モードに切り替えると、外国人向けのシンプルなインターフェースに変わり使いやすくなります。上限は累計で1,000USD(約15万円)程度の制限がありますが、観光旅行には十分な金額です。
WeChatペイ(微信支付)の使い方
WeChatペイも外国人向けの対応が進んでいます。WeChatアカウントを作成後、「財布(Wallet)」から海外発行のクレジットカードを登録することで利用可能になります。ただし、WeChatペイはアカウント認証のプロセスが若干複雑なため、アリペイの方が初めての外国人には使いやすいという声が多いです。中国人の友人や知人がいる場合は、その方のアカウントに送金してもらい立て替えてもらうという方法も現地では一般的です。
中国渡航前に必ずやっておくべき5つの準備
- アリペイをインストール・クレジットカード登録:日本にいる間に完了させる。中国入国後は設定が難しくなる場合あり
- WeChatのインストール・アカウント作成:現地連絡手段として必須。QRコードの支払いにも使う
- クレジットカードの海外利用設定確認:利用上限の確認と、セキュリティ設定で海外利用を許可
- 銀聯(UnionPay)カードの準備:ATMでの人民元引き出しに便利。三井住友・イオン銀行等が発行
- 現金(人民元)の少額用意:500〜1,000元程度を保険として持参
まだ現金が必要な場面
キャッシュレス化が進んだ中国ですが、現金が必要な場面もまだ残っています。特に注意が必要なのは、地方都市の個人経営の食堂・商店・農村部のマーケット、一部の観光地(入場料を現金のみ受け付ける場合)、高齢の店主が経営する昔ながらの商店などです。また、中国国内のATMでは銀聯カードや一部の海外カードで人民元を引き出せますが、手数料が発生します。500〜1,000元程度の現金は「保険」として常に持ち歩くことをおすすめします。
タクシー配車アプリ「滴滴(ディディ)」も必須
中国でタクシーを使うなら「滴滴出行(ディディチューシン・Didi)」のインストールも強くおすすめです。事前に行き先を入力・決済できるため言語の壁を気にせず利用でき、料金も明確で安心です。2024年以降は外国人向けの「DiDi International」機能が改善されており、外国のクレジットカードでの支払いにも対応しています。
まとめ
2026年の中国旅行では、アリペイとWeChatの2つを渡航前に準備しておけばほぼキャッシュレスで生活できます。「現金を持たずに旅する」という新感覚の旅行体験は、中国旅行ならではの醍醐味のひとつです。初めての中国旅行でも、この記事の準備を済ませておけば、決済面でのストレスなく存分に中国を楽しめます。
知っておきたいトラブル対策
現地でのキャッシュレス決済に関するトラブルを未然に防ぐための対策をまとめます。まず、アリペイ・WeChatペイの残高や決済上限は事前に確認しておきましょう。予期せぬ決済エラーに備えて、複数の支払い手段(クレジットカード直接払い・現金)を必ず用意しておきます。また、QRコードの詐欺(偽のQRコードを張り替えて不正送金させる手口)には注意が必要です。公式店舗や信頼できるお店でのみQR決済を使うよう心がけましょう。スマートフォンのバッテリー切れは死活問題になるため、モバイルバッテリーの携帯も必須です。中国では街中の「共享充电宝(シェアリング充電器)」サービスが充実しており、小额で充電器をレンタルできるので活用しましょう。
キャッシュレス決済でよくあるトラブルと対処法
中国でキャッシュレス決済を利用する際に起こりがちなトラブルと対処法を押さえておきましょう。「残高不足」は最も多いトラブルで、アリペイ・WeChatペイ共に事前にチャージを確認してください。クレジットカードのリンク設定がうまくいかない場合は、外国発行カードの設定画面を確認し、パスポート番号での本人確認が必要なこともあります。また、QRコードの読み込みがうまくいかない場合は、画面の明るさを上げるか、コードとカメラの距離を調整してみてください。現金(人民元)も念のため少額持ち歩くと安心です。